【浦和レッズ】ラストプレーの歓喜と驚異の左足!2019 J1リーグ第5節 FC東京戦【試合レビュー】
2019J1リーグ 浦和レッズVSFC東京 総評
代表戦のため前節から2週間空いた第5節は、ホーム埼玉スタジアムでのFC東京戦でした。
中断期間のあいだにオズ監督は4バックを選択肢に加える事を明言。
鹿島時代に慣れ親しんだシステムをやっとレッズでも使える目途が立ったのでしょうか。
また、レッズサポ待望の「武藤雄樹」「青木拓矢」が復帰しました。
2人とも今シーズン初出場!いやーホントに待ってましたよ!嬉しい!!
詳しくは後述しますが、FC東京はレッズにとってかなり相性の良い相手。
ですが今年の東京は現在首位。U22代表の久保建英は要警戒ですね。
さて、試合の方ですが、基本布陣は練習で試していた通りの4バック。
最終ラインは右から森脇、マウ、槙野、宇賀神
中盤はアンカーに復帰した青木、その前に長澤、エヴェ、柏木の並び。
2トップは興梠とこちらも復帰の武藤でした。
個人的には前節結果を出した杉本、山中を使ってもいいと思いましたが
それ以上に復帰した2人のプレーが楽しみです。
試合の序盤を見た感じ、4バックにした恩恵は感じられました。
特に、選手の距離感が良くなったことで、
テンポよくパスが繋がるシーンが多く見られたのは収穫だと思います。
それと、単純に中盤に今までの3人+青木が加わった形になるので、
ルーズボールの回収率や制圧力が格段に改善されていました。
しかしそれだけで全て上手くいくほど甘くはなく...。
FC東京の堅い守りを崩せないまま、ほぼチャンスを作れず前半を終えます。
ある程度は森脇、武藤の右サイドから攻め込む時間もあったものの
なかなか興梠や他の選手にもシュートの機会は訪れませんでした。。
しいていえばCKからのエヴェのヘッドくらいでしたね。
後半開始から前半に負傷した柏木に替わってマルティノスがピッチへ。
マルちゃんも前節PKを獲得する活躍を見せたので期待して見ていました。
そのマルちゃんですが、ほぼ柏木と同じ中盤ダイヤ型の左のポジション。
閉塞した流れを打開しようと、よくドリブルで仕掛けたりアクセントになっていました!
ただ、危険なパスミスが何度かあったのでそれはやめていただきたい...w
前半より攻撃の質が良くなった印象のレッズですが、FC東京が途中から投入した1人の選手によって先制点を奪われてしまいます。
そう、「久保建英」...!!彼はやっぱりすごかった。
FC東京の先制シーンを見るとよくわかりますが、
センターサークル付近で青木を置き去りにしたターン、ボールの受け方・持ち方が上手いです!
それに一度ボールが離れた後とっさに東に出したスルーパス。
後ろ向きになった際に東の動きを見て、進行方向を予測してたと思います。
そこからの東のクロス→Dオリヴェイラのヘッドも完璧で、正直素晴らしいゴールでした。
U-22日本代表としてU-23選手権タイ2020予選に参加した #久保建英 選手❗️
— FC東京【公式】🔜4/6(H)清水戦 (@fctokyoofficial) 2019年4月1日
浦和戦では途中出場で素晴らしいプレーを見せてくれました✨🙌
先制ゴールのシーンは、久保選手の前線からのプレスから始まっています❗️#fctokyo #tokyo pic.twitter.com/IGFHhXEMkU
レッズとしては久保にもっとキツく行くべきだったのかもしれませんが...う~ん。
正直、防ぐのは難しかったでしょう。
先制されてしまったレッズは後半37分、山中と杉本を投入します。
するといきなり山中がFKで魅せました。
これぞ #山中亮輔 の左足!
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2019年3月30日
惜しくも外れたが、会場の空気が一変した。#urawareds #wearereds #浦和レッズ #Jリーグ #DAZN #WATCHDAZN #コトシハJガハンパナイ pic.twitter.com/15Io23krUv
この弾丸シュートはマジで痺れましたね...!!驚きました!
長い助走の取り方とかみてもまんまロベカルじゃんか!って感じでしたねw
クロスバーに当たってしまったことだけが悔やまれます。。
ですがこの山中選手の左足は本当に武器になりますね!これからも楽しみです!!
終盤に差し掛かりレッズは結構押し込めてはいたものの、ゴールは遠く...。
しかし後半ロスタイム。ラストプレーにドラマが待っていました!
右サイドの密集地帯から武藤が中央のエヴェルトンへ。
そこから山中に渡ると丁寧な低いクロスから中央に走りこんだ選手がゴール!!!!
土壇場での同点ゴール!!#山中亮輔 のクロスを #森脇良太 がダイレクトで合わせ、試合は1-1で終了。#urawareds #wearereds #浦和レッズ #Jリーグ #DAZN #WATCHDAZN #コトシハJガハンパナイ pic.twitter.com/I4rvR1kQnq
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2019年3月30日
正直ゴールの瞬間、嬉しすぎたのもあるんですが誰が決めたのか一瞬分からなかったです。
「あれ、今のだれ?決めたの森脇?うそ森脇?あーやっぱ森脇だー!!!」ってなりましたw
まずはアシストした山中の落ち着きが素晴らしかったです。
クロスの質や精度もそうですが、あの状況で興梠や杉本ではなく後ろから入ってきた森脇を見ていた冷静さ、センス、脱帽ですね。
森脇のゴール前への入り方も非常に巧みでしたし、押さえの利いた左足でのシュートもまるでFWでしたわ。それにしてもすごい勝負強さ!
それと相手DFを引き付け、最後は森脇のシュートを上手くかわした杉本も貢献してたと思います。
というわけでラスト1プレーの土壇場で追いつき、首位だったFC東京と引き分けに持ち込みました。
私個人としては、非常に収穫の多い試合だったと思います。
まだまだ発展途上なチームですが、それでも少しずつ勝点も積み上げられていますし、
なによりやっと主導権をある程度握れるサッカーが見れたことが嬉しいですね。
次節は珍しく金曜日のナイトゲーム、相手は横浜Fマリノスです。
リーグ戦は3戦負けなしで来てますし、この調子でいきたいところです!!
[試合結果]浦和レッズ 1-1(前半0-0) FC東京
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2019年3月30日
得点者 75分 ディエゴ オリヴェイラ(FC東京)、90+4分 森脇良太
入場者数 39,055人[14:04・埼玉スタジアム]#urawareds #浦和レッズ #wearereds #Jリーグ pic.twitter.com/91YEX5karZ
待望の初ゴール&初勝利!! 第5節「3つのポイント」
では、気になったポイントを以下の3つに分けて綴りたいと思います。
・今季初の4バックスタートの完成度は?
・武藤、青木の復帰戦はどうだったか?
・FC東京にとって埼スタは鬼門!相性差の影響は?
今季初の4バックスタートの完成度は?
オズ監督就任後、ほとんどの試合で3バックを採用してきましたが
このFC東京戦では4バックを採用して挑みました。
まず攻撃面でいうと、この試合では右サイドバックで起用された森脇が目立っていました。
もちろん得点もそうですが、積極的な攻撃参加やクロスは前半から見せていましたし、
スタミナ面も後半ロスタイムにバイタルへ走りこむ余裕があるみたいなので大丈夫でしょう!
反面スピードに欠ける守備にはやはり不安はありますが、
このあたりは対面に合わせて橋岡と併用していくのが良いかと思いました。
左サイドの宇賀神はあまり目立ちませんでしたが、4バックの場合どちらかのサイドバックはバランスをとって下がらなければいけないことが多いので、そのへんは考慮すべきかと。
そう考えるともし攻撃に魅力のある山中を左で使うなら、逆サイドは橋岡にするとバランスが取れますよね。
センターの2人は、去年から連携面が不安視されていましたが、FC東京戦ではそんなに悪く無かったと思います。
武藤、青木の復帰戦はどうだったか?
今シーズン開幕してからずーっと待っていたFW武藤、MF青木の両選手が揃って復帰しました!
率直に言いまして、「やっぱり違うな」と感じましたね。
武藤が入ったことで、明らかにパスコースが増え、選手が迷う時間が減りました。
また、ボールを引き出す動きや積極的にゴールを狙う姿勢で相手に脅威を与えていました。
まだ復帰直後ですし、おそらくまだ本調子からは遠いと思います。
ですがそれでも彼が与える影響力は本当に強い!これからどんどん調子を上げてくれるでしょう。
アンカーに入った青木ですが、非常に中盤の安定感を高めてくれました!
役どころは地味なんですが、いない間に彼の重要性をひしひしと感じていただけに心強かったです。
後半ばててる様子を見ると青木もまだ本調子ではないでしょう。
柴戸や阿部ちゃんも控えていますし、無理せずコンディションを上げていってほしいですね。
FC東京にとって埼スタは鬼門!相性差の影響は?
今節の引き分けでレッズの「埼スタ開催ゲーム・FC東京戦」の負けなし記録は16年に更新されました。
FC東京からすると16年もの間、埼スタで勝利がないことになります。なんだかすごいですねw
ここまでくると、呪いというか...神がかり的な力が働いているようにも感じます。。
しかも今回はロスタイム被弾ですし。泣きますよね、そりゃ。ちょっと気の毒かも。
まあでもレッズとしては当然破られないほうが嬉しいジンクスですよね。
来年もこの記録は話題になると思いますが、次も更新できるといいな...!!
では、今回はこのへんで終わります!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。We are REDS!!